祖母の形見の着物だったのに

20150902195027祖母がまだ元気だった頃に、お前の分だから持ってお行きと言って貰った着物が2枚ありました。
着物ことは良く分からないのですが、先にくれるのだからそれなりに良い物のようにも思っていました。
数年後に祖母が亡くなった時に、孫である私はやはり形見らしい形見は貰えなかったので、先に手渡しておいてくれた祖母の気持ちが有り難くてジーンとしたのを覚えています。
でも、実際にはその着物を着る機会は全くなくて、ただ箪笥の肥しならぬ押し入れの肥し状態になっていました。
このまま持ち続けても、虫食いで穴を作ったりするだけだし、どうにか良い方法がないかと考えている時に、古い着物をで小物を作っている知人のことを思い出して、着物のことを話してみました。

祖母の着物が新たに何かに生まれ変わって、また誰かに使って貰えたら嬉しいと思ったからです。
着物を見た知人は、何処にでもある安い着物だけど何とかしてあげるよと2枚とも持ち帰ってくれました。
その後、どんな形で生まれ変わったのか楽しみにしていたんですが、知人からは連絡もなく、よかったら使ってと言って差し上げた手前こちらから聞くことも出来ずに日にちばかりが過ぎて行きました。
1年ほどたったころでしょうか。
違う友達から、例の知人が私から譲り受けた着物が高値で売れたと喜んでいたと言う話を聞かされました。
着物の価値を分からなかった私が悪いのですが、金銭云々ではなく何かに生まれ変わったらと思った私の気持ちは見事に裏切られたわけです。
こんなことなら、初めから思いをキッパリ断ち切って業者さんに持ち込べばよかったと今でも後悔しています。…

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